高度先進医療
放射線科は、現在9名の診療放射線技師により24時間体制で日夜対応しています。
放射線科スタッフは、患者様に対して安全にかつ診断価値の高い画像を提供し、撮影、検査を受けていただけるよう日々取り組んでおります。そのために、私達は確かな技術・知識を習得し、各スタッフがコミュニケーションをとりあい、心からの患者様サービスを提供していきたいと思っております。
iCT ELITE(256列CT)/PHILIPS社製
- 2013年8月より日本国内初の256列CT【iCT ELITE】を導入致しました。64列よりも高精細・短時間での撮影が可能です。CT内部装置の回転にエアーグライドという技術を用い、さらに高速な回転が可能となりました。そのため、動きによるブレの影響がかなり少なくなりました。
- iDose【アイドーズ】という画像のノイズ低減技術とより感度の高い検出器により、X線の量を減らすことができます。同等の画質を得るために必要な被曝の量は、今までのおよそ2割~3割程度軽減されます。
これにより、今までと同等以上の検査をより速く、より低被曝で行うことが可能になりました。
MRI装置/PHILIPS社製
- 2012年2月より、当院では最新型3T(テスラ) MRI装置フィリップス社製 Ingenia3.0Tを導入致しました。
今回導入されたIngeniaは従来の3T装置と違い、世界初フルデジタル装置のため、従来の3T装置に比べて、高画質・高性能・高診断力が全身領域において提供できるようになりました。
そのおかげで、今までの装置では発見出来なかったような小さな病巣や、小さな脳動脈瘤などの早期発見が期待できるようになります。 - MRI検査を受ける患者さまへ
MRI装置は強力な磁場が発生しているため、より安全を考慮し、
①体内金属のある方
②閉所恐怖症の方
③妊娠中の方
は3T装置での検査ができないことがありますので、検査の予約時に主治医、スタッフにお申し出ください。
一般撮影装置/HITACHI社製
- 主に胸部、腹部、骨などの撮影を行う装置です。
乳房撮影装置/HITACHI社製
- 『高画質』と『低被曝』の両立
2014年4月より、当院では次世代の乳房撮影装置HITACHI社製 【SELENIA Dimensions】を導入致しました。
今回導入したDimensionsではフラットパネルディテクタ(FPD)を採用しているため、高画質・低被曝の撮影が行えるようになりました。 - 乳房圧迫の『痛み低減』
人間工学に基づく洗練されたフォルムや、痛みを最小限に抑えるよう工夫された圧迫パドルにより、患者さんにやさしい検査が行えるようになりました。 - 当院では乳房撮影認定技師が在籍しており、撮影は女性の技師が対応いたしておりますので、安心して検査を行えます。
X線透視装置/HITACHI社製
- 当院では2011年11月にHITACHI社製『EXAVISTA』を導入しました。最先端技術であるフラットパネルディテクタ(FPD)を搭載しているため、従来よりも鮮明な画像が得られるようになりました。
- 胃透視・注腸・内視鏡検査はもとより、血管撮影も可能となりました。
血管撮影装置/PHYRIPS社製
- 世界初『より質の高い治療と技術を持つPHYRIPS社製血管撮影装置 Azurion』
2017年7月より、世界最高峰スペックの血管撮影装置を導入しました。
今までの装置に比べ、高品質のフラットディテクタやX線管による高画質と装置の安定性により、高いレベルで血管内治療を支援することが可能です。
被ばくに関しても、従来使用していた装置よりも低減され患者様により負担の少ない治療を行うことができます。 - 多機能化、高性能化及び簡素化されたのはもちろん、全自動撮影によって造影剤使用量と被曝を低減。今までの装置では観察が難しかった治療ステントの鮮明な描出や、治療時に冠動脈の走行を明示して補助する機能など、世界初・最新の技術が数多く搭載されています。
超音波装置/HITACHI ALOKA社製、TOSHIBA社製
- 超音波検査とは超音波(耳で聞こえる音よりも周波数が高い音)を用いて体の内部を観察する検査法です。X線を使いませんので、放射線被ばくはありません。無害なので小児や妊娠中の女性でも安心して検査をしていただけます。
- 腹部諸臓器:肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、膀胱、前立腺、子宮、卵巣など
- 体表臓器:甲状腺、乳房など他
- 心臓:形や大きさ、心筋の厚さ、弁の動き、異常血流の有無などの心機能の評価
- 血管:頚動脈の評価、下肢動脈・静脈の評価
胆石センター X線透視装置/HITACHI社製
- 当院では 2018年5月に HITACHI社製『EXAVISTA』を導入しました。
- 胃透視・注腸・内視鏡検査(ERCP・EST・消化管ステント挿入)、PTAなどの治療も行っています
骨密度測定装置(DEXA)/GE社製
当院では2018年5月にGE社製『PRODIGY』を導入しました。
高齢化社会にともない、骨折の原因となる骨粗鬆症への関心が高まっています。骨粗鬆症骨折の中て大腿骨頚部骨折と胸椎・腰椎の椎体骨折は寝たきりの原因ともなります。
さらに、現代の食生活の変化、無理なダイエットによる骨密度の減少もクローズアップされてきています。
骨密度を測定することは、骨密度の減少を早期に発見し、骨折の原因となる骨粗鬆症の予防や適切な治療を行うことを目的としています。
今回導入しました X線骨密度測定装置は、骨粗鬆症の診断および治療効果の判定に最も多く使用されている精度に優れているDXA法を用いた骨密度測定装置です。
※DXA法とは、二種類の異なるエネルギーのX線を用いることによって、筋肉や脂肪などに関係なく骨成分だけを測定する方法です。
PRODIGYの特徴は
- 被曝量のきわめて少ない(通常の胸部一般レントゲンの約1/6程度)
- 精度の高い測定ができ、骨密度測定の標準とされる
- 骨折しやすい部位(腰椎と大腿骨頸部)の 2カ所を測定し、骨折リスクを評価する
- わかりやすい検査結果
乳腺バイオプシー装置 Affirm Prone Biopsy System
当院では 2018年5月にHOLOGIC社製 世界初となる腹臥位式3Dガイド下乳腺バイオプシーシステムを導入しました。
この装置は被検者の快適さを最大限に考えて設計されました。
生検針の可視化を排除し、被検者のストレスを軽減することで臨床医は病変を迅速に特定し、圧迫時間を短縮することができます。
また、360度どこからでも乳房にアプローチが可能となったことで、効率的に処置が行えます。
腹臥位での検査により、被検者の視界に検査中の手技が患者様から見えることなくバイオプシーが実施できます。
特長
- 3Dイメージングを使用した初めての乳腺バイオプシー装置
- このSystemの最大の特徴は70μmの直接変換型FPDを搭載したことです。トモシンセシスで検出された微細な石灰化や腫瘤をバイオプシー実施時に描出します。トモシンセシス3Dイメージングは、多くの組織を視覚化し、病変や石灰化を特定することができるシステムです。
自動化により効率的なワークフローを実現
- プログラミングされた針パラメータ、ワンクリックターゲティングを備えているため効率的に生検が行えます。
また、検査時のターゲットと針の位置関係をリアルタイムに確認することで、スムーズな検査が可能となります。多くの検査ステップを自動化することで、より短時間で検査を終了し被検者だけでなく術者の負担も軽減することに繋がると期待されます。
ターゲティングが困難な病変部位にも容易にアクセス可能
- 360°アクセスが可能となりターゲティングが困難な病変へのアクセスが改善されました。システムは、被検者の位置を変えることなく数秒で短軸から長軸方向のアプローチに切り替えることができます。