私ども幕内会は、これまで、できるだけ患者様に負担の少ない検査や治療を提供する努力をして参りました。また、これらの医療技術は高水準かつ、それぞれの患者様のニーズに合った『case by case』のものでなければならないと思っております。そのためには、十分な技術に裏付けされた医療に対する情熱が不可欠であります。特に外科手術においては、新しい手術方法や機器を駆使しながら、個々の医師が技術を培い、積み重ねていかなければなりません。特に近年の高度化に伴い、複雑化した技術の習得においては卒前卒後教育において十分なトレーニングが必要と思われます。
しかし、かつての師弟制度や職人さんと同様の教育システムでは、取り返しのつかないトラブルが起きかねないと思います。患者様に高度な医療技術を安全にご提供するため、医療法人としては日本初である本格的トレーニングセンターとして『S-TEC 昭和大学・山王台病院 医療技術 内視鏡手術トレーニングセンター』を創立致しました。
当施設は、都内より車や電車などの交通機関で約1時間程度の所に御座います。多数の医療スタッフの多くのご利用と技術の向上にお役立て頂きたく、『open system』になっております。医療技術の進歩と安定の一助になるように更に努力して参りたいと思っております。
また、運営については医療法人幕内会と昭和大学の共同で行っております。しかし、すべての医療機関の皆様からのオファーが可能で御座います。医療に対する情熱を持ち、更なる技術向上を目指す皆様に、ぜひご利用いただきたいと思っております。
歴史上、類稀な才能を持った、レオナルド・ダ・ヴィンチ博士の『ウィトルウィウス的人体図』をアレンジし、シンボルマークとしました。当施設が、外科手術の新たな時代—21世紀のルネッサンス—の発信地となることを願っています。
