当院の白内障手術の特徴
最高レベルの眼内レンズを使用します
手術中に移植される眼内レンズは、昔はガラス製のレンズが使用されましたが、現在は多様なレンズが発売されており、基本的にはどのレンズを移植するのかは医師の裁量となっています。
眼内レンズは基本的に交換の必要はなく、一生涯使用するものです。当院では、院長が現在の医学の中で最良と考えている、着色・非球面・極小切開対応のアクリル性レンズを使用し、使用したレンズ名が記載された保証カードをお渡ししています。現在当院で使用するレンズは、世界シェアで上位の企業のみのレンズとなっています。
アクリル製
非常にやわらかく、小さな傷口から挿入できます。術後のトラブルや後発白内障が起こりにくい素材です。
極小切開対応
当院で行うような傷口の小さい手術にあわせて、2.0mm程度の傷口からも挿入できるように設計・デザインされた最新のレンズです。
非球面
眼球の微細なゆがみを打ち消すようにデザインされたレンズです。以前のレンズに比べて、よりくっきりはっきり見えるようになります。2008年から使用可能となっています。(一部の患者様には相性が悪く、手術前の検査の結果により、球面レンズを選択することもあります。)
着色レンズ
以前のレンズは無色透明のレンズで、手術後の不満として、「まぶしさ」を訴えるかたが数多くいました。現在はやや黄色に着色されたレンズが主流になり、「手術後のまぶしさ」を軽減できるようになりました。また、紫外線は目にとって万病のもといわれておりますが、着色レンズは紫外線を効率的に防ぐ機能を備えており、加齢黄斑変性症などの重篤な疾患を予防することができます。
乱視用レンズ
2009年に発売開始となった、手術時に乱視を軽減できるレンズです。現在の保険診療で使用できるレンズのうち、もっとも高額なレンズですが、当院ではできる限り、患者様にご満足いただけるような手術を行いたいと考えており、乱視用レンズをいれたほうが、極わずかでもよい結果が期待できる患者様全員に使用しています。(現在、手術を受ける患者様の4割以上の患者様に挿入しています。患者様がお支払いする費用は変わりません。)
※患者様の目の状況によっては、アクリル製・着色・非球面・極小切開対応・乱視軽減レンズを使用できない場合もあります。(極度の強度近視や、外傷後、以前に手術した反対の目のレンズの状況など。) その場合には、手術前に使用するレンズを必ず相談いたします。
※当院では文献上のデータや、これまでの経験などから上記のレンズを選択していますが、眼内レンズの種類・良し悪しに関しては医師により意見の分かれるところで、他の素材のレンズをよいとされる医師もいらっしゃいます。患者様とレンズの相性もあるので、個々の患者様にとっての最良のレンズもそれぞれだと思います。どのようなレンズを使用されるかは、担当医とよく相談されると良いと思います。当院では、患者様が「この種類、この会社のレンズにしたい」というご希望がある場合には、そのレンズを取り寄せて使用することもできますので、そのようなご希望がある場合は、手術前にお伝えいただければと思います。