医療豆知識
腎臓は、体にたまった老廃物や余分な水分を尿をして体の外へ排泄する働きをしています。腎臓の働きが徐々に悪くなり、正常な状態にもどらなくなることを慢性腎不全といいます。
慢性腎不全になり、腎臓の働きがさらに悪くなると、老廃物や水分を体の外に出すことが出来なくなり、結果として尿毒症となり、生命の維持が出来なくなります。
血液透析とは悪くなった腎臓の代わりに、体にたまった老廃物や余分な水分を透析装置を使って体の外に排泄する治療です。
透析装置
東クリニック透析室
シャントとは、透析を行うとき、十分な血液量が確保できるように、動脈と静脈を体内で直接つなぎ合わせた血管です。通常は、利き腕と反対の手首の腕時計をするあたりで、動脈と静脈を直接つなぎ合わせる内シャントを作成します。
シャントをできるだけ長持ちさせるため、清潔に保ち、シャント部に強い刺激や圧力がかからないようにすることが必要になります。
- シャント側の腕で腕枕をしない。
- 重い荷物を抱えたり、手にぶらさげたりしない。
- 腕に刺激のあるスポーツは避ける。(バレーボール等)
- シャント側の腕に腕時計をしない。
- ゴムで手首を締めつけるような衣類は避ける。など…
当院では、血管造影室を設けているので、シャント閉塞等のトラブル時にPAT(経皮的血管拡張術)を随時行える体制にしており、シャント手術が当院で行えるので、当院にてシャントを作成し透析を導入し、そのまま維持透析になることも可能です。